一般的に中堅の立場といえば、役職はついていないけど、それなりに意見は通るし、後輩も多くいることから働きやすいイメージがあると思います。
その立場にいながら、最近10年以上勤めていた職場を退職し、転職しました。
長く勤めたのになんで、転職しようと思ったの?
転職するのって勇気が必要だよね!
そうだね。
まずはなんで転職しようと思ったのか説明していくね。
なぜ転職しようと考えるようになったのか?
結論から言うと、理由は4つあります。
- 年収が上がらない
- 今の職場の待遇にあまり納得がいっていない
- やりがいはあるが、あまり仕事を楽しめなくなった
- コロナ禍で給料と仕事量が減少
1.年収が上がらない
職種的にも年収は上がりにくく、現状では1年に2〜4万円程度しか昇給はありません。
ひと月あたり2000〜3000円です。
10年働いてやっと年収が20〜30万円上がるといった感じです。
これでは、思い描く生活には程遠いと感じていました。
2.今の職場の待遇にあまり納得できていない
今の職場は人間関係は非常に良好で、働きやすかったです。
しかし、会社の方針としては患者さんのために従業員は犠牲になりなさいと言われているような感じでした。
実際はそこまではっきり言われているわけではなく、勝手にそう思っていただけですが。。。
もちろん患者さん第一なのはわかるのですが、経営努力により、従業員の働きやすい環境を作ろうという思いを残念ながら感じることができませんでした。
一人で不満ばかり言っていても仕方ないので、待遇改善のために行動すべきだとも思いましたが、労働組合もなく、会社の規模もそこそこ大きいため、平社員の意見など幹部まで届くはずもなく、、、
労力に見合った結果を得ることは難しいと感じ、行動できませんでした。
3.やりがいはあるが、あまり仕事を楽しめなくなった
理学療法士として働くことに不満はなく、やりがいを感じてはいましたが、徐々に熱が冷めていっているのを感じました。
機能的な改善を目指すのはもちろんですが、維持期・生活期の方を担当することが多いため、なかなか改善しない現状があります。
その時に大事になるのが、目標の共有です。
何がしたいのかを考え、それに向かっていくことが非常に重要で、モチベーション維持につながっていきます。
しかし、
「もう十分やりたいことをやってきたし、歳だから今からやりたいことなんてないよ」
と言われることもしばしば。
そう言われると、私もなかなか返す言葉もないといった感じになります。
セラピストの目標と患者さんの目標にズレが生じて、そのずれを修正することに疲れたのかもしれません。
4.コロナ禍で給料と仕事量が減少
そして、最終的に転職活動をしようというきっかけになったのが、コロナ禍による影響です。
コロナによる影響は受けにくい業種ではありましたが、それでも仕事量は以前より減りました。
給料や仕事が減るのは仕方ないことですし、どうしようもありません。
ただ、新人の頃よりも安い給料を目にした際に、10数年働いても残業がなければ、これほどの金額になるのかと、落胆した覚えがあります。
「今よりも待遇がいい職場を探さなければ」
そう自然と感じました。
転職活動
転職活動って具体的にどういうふうに活動していったらいいのかな?
今からは実際に私が行った転職活動について
説明していくね。
情報収集
転職活動で大事なのは情報収集。
どんな求人があるのか、年収の相場はどれくらいか、いつ求人が増えてくるのかなどの傾向を掴むことが必要になってきます。
そのため情報収集は数年前から行っていました。
転職サイトやハローワークへの登録は必須事項です。
転職サイトについては医療職専門のサイトがたくさんありますが、自分はPTOT人材バンクを利用していました。
後から知ったのですが、ジョブメドレーは医療介護業界最大級の求人サイトのようです。
複数のサイトに登録し、幅広く情報収集を行うことが大切になります。
また、情報収集するにも自分の就きたい職業や希望する年収などを整理する必要があります。
項目として次のようなものが考えられます。
- 年収
- 仕事内容
- 所在地
- 通勤方法
- 勤務時間
- 休日
- 福利厚生
私の場合は転職の一番の目的は年収アップでした。
理学療法士の職域も年々広くなってきており、医療分野なのか、介護分野なのか、障害分野なのか、などさまざまです。
分野にこだわりがなかったため、とにかく年収が上がるような場所を探し続けました。
ここで注意して欲しいのが、単純に表示している年収が高い会社を選ぶのではなく、総合的に判断する必要があるということです。
どういうことかというと年収が高くても、通勤時間が長く、休みが少ない場合は労働時間が長くなることになります。
長く働いているのだから、給料が多くなるのは当然ということになります。
そのため、賞与を含めた年収を12で割って、ひと月の収入を出します。
さらに細かくしていき、時給を計算しましょう。
この時、残業時間や通勤時間も含めて時給を計算するようにしましょう。
新しい会社の残業時間なんてほんとに求人票とあっているかわからないし、信用できないって方は今働いている会社の残業時間と残業代を除いて計算するといいかもしれません。
とにかく条件を揃えて比較しましょうということです。
当然ですが、通勤時間というのは給料が発生しません。
しかし、通勤も仕事の1つであり、時間は拘束されます。
これで初めて、比較することができるようになります。
この計算をすることで、現在の年収以上の会社は少なくないということがわかりました。
良かった点
・数年前から情報収集を行うことで、傾向を把握することができた
・転職の目的を明確にすることで、絞り込みがスムースに行えた
・年収を総合的に判断することで、現在より好条件の会社が見つかった
反省点
・行動に移すまでに時間がかかった
・登録は1つの求人サイトのみで複数行えば良かった
・転職活動開始時には年収を総合的に判断することができていなかった
見学と面接
見学と面接はどうだったの?
いま思うと反省点がいっぱいあるんだ。
それも踏まえて紹介していくね。
情報収集で好条件の会社が見つかりましたが、未経験の分野であり、応募を躊躇ってしまいました。
覚悟を決めて応募しようとした時には、「内定が決まりそうな人がいるから」とのことで断られました。
この時、躊躇っている暇があったら、とにかく応募を先にすることが大事だと感じました。
面接を受けて、合格すればそこに勤めなければならないと考えてしまいがちですが、そこから実際に働くかどうかを決める権利は自分にあるのです。
なんか違うなと感じたら、断ればいいだけの話です。
この経験からそのことを学びました。
その後も情報収集を続けて、好条件の求人が出た際にすぐに行動に移しました。
この求人に絞って、面接を行おうと思い、他は考えずに面接に挑みました。
その割に面接準備はほとんどできていなかったのは後から気づいた事実です。
ここで内定をもらいたいと思っていたため、「他は見ていない」「内定もらえれば必ず就職します」ということを言っていたような気がします。
これは自分に自信がない表れだったのかなと客観的に見ると思いました。
条件交渉をする際に、ここが第一希望で、他を考えていない時でも、「まだ他の会社も考えている」ということを出した方が、交渉しやすく、条件アップにつながる可能性が高いのです。
本当に欲しい人材であれば、会社側としては条件を高くしてでも欲しいと思うからです。
1本に絞ってますということを言ってしまうと、年収の交渉などは難しくなります。
就職活動は新卒のイメージが強く、そもそも自分は年収の交渉をしようなどという考えがなかったのです。
上記のような方法で交渉していれば、もう少し年収も上げることができたのかなと思ってしまいます。
まぁ逆にそれならいらないよって言われていた可能性もあるので、結果論でしかないのですが。。。
良かった点
・前回の反省を生かして、すぐに行動できた
・就職の内定をもらえた
反省点
・最初にいい求人が出た時にすぐに行動できなかった
・面接における準備が不十分であった
・条件交渉という考えがなかった
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